ユングとフィロモンの対話

 

 

 

 

深層心理学者のC.G.ユングは夢の中で「フィレモン」と彼が名付けた老賢者と出会い、
アクティブ・イマジネーションの中で対話をしています。

ユングはフィレモンについて書いています。
・・・「私は考えを自分で作り出したかのように扱うけれど、彼の観点からすれば、考えは森の中の動物や、部屋の中にいる人々や、空中にいる鳥のようなものであると彼は言った。そして、彼は「あなたが部屋の中にいる人々を見たとき、あなたがその人々を作ったとか、あなたが彼らに対して責任があるとか思わないだろう」と付け加えた。・・・

フィレモンは、心の中の考えはそれを考えた人のものではなないと言います。
私も心の中を観察しているとそう思います。

私は自分がなぜカウンセラーをしているのか分かりませんが今日思ったことがあります。
ただ、あなたに幸せでいてほしい。安らかでいてほしい。

こういう考えが心の中に浮かびます。
この考えは私の考えだけではないと感じています。
すべての人の心にこのような考えが浮かんでくると思います。

カウンセラーやセラピストなどの対人援助職についている人は
あなたに幸せでいてほしい。安らかでいてほしい。
こういう考えをキャッチしやすいのかなと思います。
そして、こういう考えに共鳴するのでしょう。

そうなんです。
私は、ただ、あなたが心安らかにいてくれたらそれでいいんです。