イーマ・サウンド®️は病気を治すことを目的としていません。問題(病)に直接アプローチしません。臨床心理学者の河合隼雄によると心理療法のモデルは4種類あります。イーマ・サウンド®️は心理療法ではありませんが、このモデルで説明します。
河合隼雄は次のように書いています。(引用「心理療法序説 岩波文庫」)
これはユングが中国研究者のリヒャルト・ヴィルヘルムより聞いた話として伝えているものである。ヴィルヘルムが中国のある地方に居たときに干魃が起こった。数ヶ月雨が降らず、祈りなどいろいろしたが無駄だった。最後に「雨降らし男」が呼ばれた。彼はそこいらに小屋をつくってくれと言い、そこに籠った。四日目に雪の嵐が生じた。村中大喜びだったが、ヴィルヘルムはその男に会って、どうしてこうなったのかを訊いた。彼は「自分の責任ではない」と言った。しかし、三日間の間何をしていたのかと問うと、「ここでは天から与えられた秩序によって人々が生きていない。従って、すべての国が「道(タオ)」の状態にはない。自分はここにやってきたので、自分も自然の秩序に反する状態になった。そこで三日間籠って、自分が「道」の状態になるのを待った。すると自然に雨が降ってきた」というのが彼の説明であった。
ここで注目すべきことは、彼は因果的に説明せず、自分に責任はないと明言した上で、自分が「道」の状態になった、すると自然に(then naturally)雨が降ったという表現をしているのである。ここで、中国人がヴィルヘルムに言うときにどのような用語を用いたかは知る由もないが、彼が「道」のことを語る点から見て、老子『道徳経』に用いられる「自然」の話を用いたものと推察される。
私はイーマサウンド®️は自然モデルだと思います。病気を治そうとはしません。生まれてから現在までの生活で無理をして歪んでしまった心身にイーマサウンド®️の音を流すだけです。
心身が「道(タオ)」の状態になると、自然に(then naturally)新しい何かが生まれます。
医学モデル、教育モデル、成熟モデルのように、導く人と導かれる人がいるわけではありません。
セラピストがクライアントの病気を治そうとしたり、問題を解決しようとはしません。
イーマ・サウンドプラクティショナーの私がいて、セラピーを受けるあなたがいます。
そして、イーマ・サウンド®️という特殊な音を流します。
イーマ・サウンド®️の音は、あなたの体の細胞を健康にするスイッチを入れます。
そのことであなたの体の細胞に新しい変化が生じます。
しかし、その新しい変化の芽を育てるのはあなた次第です。
セラピー後の心身の小さな変化に気づいていることが大切です。
セラピー後にお渡しする岩塩とイーマ・サウンド®️の波動水で整えることが大切です。
どのように変化の芽を育てるかというと、例えば、イーマ・サウンド®️には胃の音があります。
その音をかけることで胃を元気にするスイッチを入れます。胃が健康になる準備ができます。
胃にやさしい食事をして、調子の変化に気づいていてください。
そのときに暴飲暴食を続けるとどうでしょう。せっかくの変化が無駄になります。
セラピストに治すことを期待して、自分は心身の調子を整えることをしない人にはイーマ・サウンドセラピーは適していません。私とあなたは対等な関係です。
共に、新しく生まれてくるものを大切に育てていきましょう。